LINE株式会社は、2020年度以降の新学習指導要領の全面実施に向け、全国の地域や学校で、児童・生徒が発達段階に応じて体系的に情報モラルを学習できるように、新教材「SNSノート(情報モラル編)」を開発し、無償で提供いたします。
本教材は、東京都教育委員会とLINEで共同開発した「SNS東京ノート」(※1)のエッセンスを取り入れました。東京都内の16校の教員と児童・生徒に実施した「SNS東京ノート」の効果測定(※2)では、教員の85%が「情報モラル教育として適切である」、74%が「授業で使いやすい教材である」と評価。小学生~中学生の80%以上が「わかりやすい」との評価をいただきました。また、SNS東京ノートを使用した授業を受講した児童・生徒の増加に伴って、ネットトラブルの経験率が低下していることもわかりました。
「SNS東京ノート」と同様に、小学1年生~高校3年生が対象で、以前よりLINEが開発し、講演活動等で活用してきた「カード教材」を取り入れて児童・生徒らが話し合いを通じて学べる教材であることを重視した内容となっています。そのため、インターネットの特性を理解するだけでなく、人による認識の違いに気づき、より適切なSNS、ネットとの関わり方について当事者意識を持って考えを深めることができます。また、保護者会等でも活用できるよう保護者向けのページを設け、教員の授業準備を容易にすべく授業レポートや児童・生徒のネット利用実態データ、指導案等も充実させています。
さらに、東京都教育委員会との連携同様、各地域の教育委員会と連携し、各地域の実情に応じた主体的・継続的な情報モラル教育の推進をサポートいたします。導入サポートとして教育委員会からのご依頼による教員向け研修会を無償で実施する点も特徴の一つです。研修により、教員が情報モラルに対する理解を深め、授業の準備にかかる負担等を軽減することで、一時的なものではなく、継続的な情報教育を容易にし、児童・生徒の健全なインターネット利用の促進や、情報活用能力の育成を支援していきたいと考えています。
※改訂版のご案内(2020年3月追記)
さらなる情報モラル教育の充実化を目指し、この度「SNSノート(情報モラル編)」を改訂いたしましたので、ご案内いたします。
<主な改訂内容>
①ネットトラブル時の対処法の追加
子供自身が気を付けていたとしてもトラブルに巻き込まれることがあります。
子供や保護者から相談を受けた時に適切な対応方法を事前に知っておくことは有効です。
そこで、ネット上に不適切な情報が掲示された場合を想定して、その対処法について活用の手引にまとめました。
②保護者向けコンテンツの充実化
保護者会やご家庭でのさらなる活用を想定し、子どものケータイ・スマホの利用実態データや、長時間利用傾向から抜け出すための行動変容プロセスや対処法、ルール策定の工夫など、より保護者に役立つ情報を追加しました。
■教材データ
<児童・生徒向け>
PDFダウンロード(全56ページ)
*旧2018年版はこちら
<活用の手引き>
PDFダウンロード(全28ページ)
*旧2018年版はこちら
■参考
※1「SNS東京ノート」に関するプレスリリース
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1688
※2「SNS東京ノート」効果測定およびネット利用実態把握調査結果(平成29年度)
https://linecorp.com/ja/csr/newslist/ja/2018/189
<調査レポート>
青少年のネット利用実態把握を目的とした調査 平成28年度最終報告書
https://linecorp.com/ja/csr/newslist/ja/2017/103
青少年のネット利用実態把握を目的とした調査 平成29年度最終報告書
https://linecorp.com/ja/csr/newslist/ja/2018/156
青少年のネット利用実態把握を目的とした調査 平成30年度最終報告書
https://linecorp.com/ja/csr/newslist/ja/2019/205
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