透明性を高めるための定期的な取り組みとして「捜査機関からのユーザー情報開示・削除要請」「LINE 暗号化状況レポート」「ユーザーからの削除申告への対応」「違反投稿への対応」を公開
LINE株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：出澤 剛、以下「当社」）は、「LINE Transparency Report」2021年上半期版として、「捜査機関からのユーザー情報開示・削除要請」「LINE 暗号化状況レポート」「ユーザーからの削除申告への対応」「違反投稿への対応」を公開しましたので、お知らせいたします。
「LINE Transparency Report」では、企業としての透明性を高める取り組みとして、各種サービスを当社が維持、運営するにあたってお預かりしているデータの取り扱いについて、2016年下半期より定期的に公開しております。この度、以下の4つのレポートを公開いたしました。
■捜査機関からのユーザー情報開示・削除要請
当社は、他のインターネットサービス事業者と同様に、各国の捜査機関から犯罪事件の解決に必要な情報の開示要請を受領しています※1。その上で、当社においては、殺人・暴行・詐欺等の刑事事件においてコミュニケーションアプリ「LINE」が利用されたと捜査機関から連絡を受けた場合や、「LINE」上で爆破や殺人、誘拐等の犯罪予告が行われていると通報があった場合などに限り、法令および厳格な社内規定・手続きに則り、捜査機関からの要請に対応しております※2。このように、「LINE」を使った犯罪の被疑者の検挙や被害の軽減、人命保護、犯罪抑止に協力することは、国内で月間8,900万人※3にご利用いただく「LINE」を提供、運営する上での責務だと考えています。
※1：当社が特定国家の盗聴や検閲等による一方的な情報搾取に協力することはございません。
※2：LINEプライバシーポリシー( https://line.me/ja/terms/policy/ )では、当社が令状などの法的手続きに則った要請を受領した場合や、自殺予告や爆破予告など身体または財産に危難が差し迫っている場合など、適用法に基づいて警察などの法執行機関や裁判所などの第三者に対してパーソナルデータを開示することがある旨を記載しております。
※3：MAU/月間アクティブユーザー数：2021年9月末時点
一方、捜査機関からインターネットサービス事業者への過度な情報提供の要請には、サービス利用者のプライバシーを脅かすケースが存在する可能性を孕んでいます。当社は、捜査機関からの情報開示請求に対する当社のスタンスを明確にし、どの程度の頻度で当社が要請を受領し、応じているかについて透明性を保つことが、ユーザーの皆さまにとって安心安全な環境を提供する上で必要不可欠と考え、本レポートを定期的に開示しております。捜査機関への対応に関する詳細は、以下「捜査機関への対応」よりご確認いただけます。
捜査機関への対応：https://linecorp.com/ja/security/article/28
「捜査機関からのユーザー情報開示・削除要請」においては、当社が捜査機関から受領した情報開示請求および実際に当社から開示を行った件数等について公開しており、本日、2021年1月から2021年6月における対応状況について公開いたしました。対応の内訳および対象サービス等については、以下よりご確認いただけます。
捜査機関からのユーザー情報開示・削除要請 | 2021年上半期版：https://linecorp.com/ja/security/transparency/2021h1
■LINE 暗号化状況レポート
当社では、ユーザーの情報を保護するため、様々な方式の暗号化を行っています。「LINE」クライアントとサーバー間の通信を保護する通信レイヤーの暗号化(LEGY暗号、HTTPS)に加え、対応しているトークや音声通話においては 当社にて開発したエンドツーエンド暗号化プロトコル「Letter Sealing」による暗号化を実装しております。
「LINE 暗号化状況レポート」においては、「LINE」の各機能で提供される暗号化方式の種類、保護対象および暗号化の適用状況を公開しており、本日、2020年10月から2021年9月における最新状況を公開いたしました。暗号化の適用状況の詳細については、以下よりご確認いただけます。
LINE 暗号化状況レポート：https://linecorp.com/ja/security/encryption/2021h1
■ユーザーからの削除申告への対応
当社では、安心安全に利用いただける健全なプラットフォームを提供するため、機械的な確認とモニタリングチームによる人の目による確認で、法令やサービスの利用規約に反する投稿が当社プラットフォーム上で拡散されないように努めています。一方、このような取り組みで取り除かれなかった投稿について、当社は直接ユーザーから投稿の削除の申告を受領し、対応を行っております。
「ユーザーからの削除申告への対応」では、当社がユーザーからの削除の申告に対応する手続きと、過去1年間に受領した申告のうち、名誉・プライバシー侵害に関連する申告への対応結果についてご説明しており、本日、2020年4月から2021年3月における対応結果を公開いたしました。対応の内訳および対象サービス等については、以下よりご確認いただけます。
ユーザーからの削除申告への対応：https://linecorp.com/ja/security/removal/2021
■違反投稿への対応
当社では、安心安全に利用いただける健全なプラットフォームを提供するため、当社サービスにおける利用規約や法令に違反した投稿の有無に関して、①監視システムによる機械的な確認と、②モニタリングチームによる人の目による確認の2段階で、利用規約や法令に反するコンテンツが当社プラットフォーム上で拡散されないように努めています。
「違反投稿への対応」においては、当社サービスの利用規約や法令に違反し、当社が拡散防止のために非表示にした投稿の件数や内訳について公開しております。本日、2020年1月から2021年6月における対応状況を公開いたしました。対応の内訳および対象サービス等については、以下よりご確認いただけます。
違反投稿への対応
・2020年1月から6月：https://linecorp.com/ja/security/moderation/2020h1
・2020年7月から12月：https://linecorp.com/ja/security/moderation/2020h2
・2021年1月から6月：https://linecorp.com/ja/security/moderation/2021h1
当社は、ユーザーの皆さまに安心してご利用いただけるよう、企業としての透明性を高める取り組みとして、今後も本レポートを定期的に更新してまいります。