プレスリリース
LINE、公式アカウントで初の連載小説「世界から猫が消えたなら」を10月8日より配信開始
『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』など数々の作品を手がけた
映画プロデューサー・川村元気氏初の著作を先行無料配信、書籍化も決定
NHN Japan株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森川 亮、以下 NHN Japan)は、同社が運営する無料通話・無料メールスマートフォンアプリ『LINE(ライン)』(http://line.naver.jp/)の「LINE公式アカウント」において、小説「世界から猫が消えたなら」(川村元気著)の連載を10月8日より先行無料配信いたしますのでお知らせいたします。
「世界から猫が消えたなら」は、『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』などを手がけた映画プロデューサーの川村元気氏による小説作品です(マガジンハウスより10月25日に単行本を発売)。余命わずかであることを宣告された主人公が、失われて初めて感じる「モノ」の意味や価値、そして大切な人との再会や、家族との絆に触れて、人生の幸せとは何かを見いだしていくストーリーです。LINEのコンセプトである「大切な友人や家族との対話・コミュニケーション」について世界観が合致する作品であることから、このたびLINEでの先行配信が実現いたしました。
LINEユーザーは、「世界から猫が消えたなら」(LINE ID:#sekaneko)の公式アカウントを「友だち追加」することにより、10月8日より全6回の連載を読むことができます。なお、公式アカウントの登録、および小説の閲覧は全て無料です。
NHN Japanでは、今後もユーザーの皆様が楽しめるエンタテイメント作品を、外部コンテンツパートナー・クリエイターと連携しながら提供してまいります。
■小説「世界から猫が消えたなら」
作品名称 : 「世界から猫が消えたなら」(LINE ID:#sekaneko)
利用料金 : 無料
ストーリー : 「この世界から何か1つを消すごとに、あなたの命を1日延ばしてあげましょう」余命わずかであることを宣告された主人公は、突然目の前にあらわれた自分と同じ姿をした陽気な悪魔と取引し、電話・映画・時計などを一つずつ消しながら余命を伸ばしていく。そんな中、愛猫と触れ合い、初恋の人と再会し、親友と出会い、亡き母のこと、そして長い間断絶状態にある父のことを想う。そして自分が死に、消えた後の世界を想像する。
■著者プロフィール
川村元気 Genki Kawamura
1979年生まれ。映画プロデューサーとして『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』などを製作。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia 2010」に選出され、翌2011年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。そのほかにもルイ・ヴィトン・プレゼンツのCGムービー「LOUIS VUITTON -BEYOND-」のクリエイティブ・ディレクターなどもつとめる。
現在Casa BRUTUS誌にて「Tinny ふうせんいぬティニー」を連載中。本書が初の著作。
■著者コメント
ある日、携帯電話を落としました。すると大変困った一日となりました。誰かに電話しようにも、友人の番号も、恋人の番号も、親の番号すら分からない。そのとき僕は、携帯電話に自分のつながりや絆をすべて預けていたということに気づいたのです。落ち着かない気分で電車の中を見渡すと、車両にいる僕以外のすべての人が携帯電話を見つめていました。そのとき僕はなんだか自分だけが特別な場所にいるような不思議な気分になりました。この体験がこの物語を書くきっかけとなりました。
この物語は、郵便局員である主人公が、人生最後の日に、「誰か」に宛てて書かれた「手紙」という形で、進行していきます。この手紙が誰に宛てて書かれたものであるかは、現時点では明かせませんが、物語が進むなかで、自分の命と引き換えに、携帯電話をこの世界から消してしまわなくてはならない、という重要な選択に迫られるシーンが登場します。主人公は「最後に誰か1人とだけ電話ができる」という権利を与えられますが、その時に、電話帳をスクロールしながら、誰に電話すべきかに想いを馳せます。
家族、恋人、友人や同僚…、人生の最後に話すのにふさわしい相手は果たして誰なのか。
僕たちの人生は、無数のつながり合いの中で存在しているわけですが、そのつながりを象徴する「携帯電話」を世界から消し去ってしまうことで、僕たちは、そのつながりや絆をすべて失ってしまうかのような錯覚に陥ります。そのつながりや絆をリアルに想起できる現代のコミュニケーションツールとして日常に溶け込んでいるLINEという場所で、この物語が初の連載小説として選ばれたことをとても嬉しく思っております。
この物語は、ひとりで読んだだけで完結するのではなく、読んだ後に誰かに連絡してみたり、誰かと語り合ったりすることによって完結する物語だと思っています。この物語を手のひらに置きながら、携帯電話やメール、LINEでのメッセージツールを使って、「誰に」「どんな」想いを伝えたいのか想像しながら読んで頂き、この物語の「続き」を語り継いで頂けたらうれしいです。
■書籍情報
マガジンハウスより10月25日に単行本を発売(詳細:http://magazineworld.jp/books/all/?gosu=2502)