オープンソースライセンスのコンプライアンス国際基準「ISO/IEC 5230(OpenChain)」認証を取得

2023.07.05 技術情報

LINEのオープンソースコンプライアンスが国際的な評価を獲得

LINE株式会社(以下、LINE)は、オープンソースライセンスのコンプライアンスに関する国際標準「ISO/IEC 5230(OpenChain)」認証を取得しました。同認証は、米国の非営利団体であるLinux Foundationが主導するOpenChainプロジェクトの取り組みの一つです。同団体はオープンソースを通じたイノベーションを促進するとともに、オープンソースソフトウェアやオープンハードウェア、オープンスタンダード、オープンデータのベストプラクティスと標準規格の策定に努めています。

/stf/linecorp/ja/pr/line_20230705_image01.png

今回の「ISO/IEC 5230(OpenChain)」認証の取得により、オープンソースの利用に関してLINEが非常に体系的で安全性の高い管理体制を確立していることが国際的に認められました。LINEでは日本や韓国、台湾、タイ、ベトナムをはじめグローバルにおいて数千人以上のエンジニアが国際規格に基づいてオープンソースを利用・開発しており、オープンソース管理にあたっては社内のオープンソースチームが規格上の中核的な義務への遵守を徹底しています。

 

これまでもLINEは、コミュニケーションアプリ「LINE」を支える技術の一つである非同期フレームワークのArmeriaなど、内製開発した様々な技術をオープンソースとして公開してきました。また、オープンソースを支援する米国の非営利団体であるApache Software Foundationのシルバースポンサーを2022年から務めています。2021年からは、エンジニアが1ヵ月に亘ってオープンソースプロジェクトに参加する「LINE Open Source Sprint」という社内イベントを開始しました。こうした取り組みを通じてLINEでは、エンジニア一人一人の成長を支えるだけでなく、グローバルなオープンソースエコシステムとのコラボレーションを促すオープンソース文化の醸成にも尽力しています。

 

■LINE株式会社 上級執行役員CTO 池邉 智洋

LINEの事業はグローバルに幅広く展開しており、それに呼応する形で巨大化する開発組織においては一貫したオープンソースの利用とコミュニティへの貢献に対するガバナンス構築が不可欠でした。今後、LINEは世界的に認められたOpenChain規格に沿うことで、より効果的かつ積極的にオープンソースのエコシステムに貢献していきたいと思います。