第3世代のブロックチェーンメインネット「Finschia」をローンチ

2022.12.23 ブロックチェーン関連サービス

※第3世代のブロックチェーンメインネット「Finschia」及び暗号資産「LINK」の運営主体は、「LINE TECH PLUS PTE. LTD.」から「Finschia Foundation」へと変更になりました。

 https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2023/4549

※2023年6月15日更新:掲載内容に一部修正がございました。

【修正前】

※1 VRF(Verifiable Random Function)とは1つのルーター上で独立した複数のルーティングテーブルを構成する技術

【修正後】

※1 VRF(Verifiable Random Function)とはオンチェーン上で検証可能なランダム性を提供する技術

 

イーサリアムに比べ400倍速い取引速度とネットワーク利用料98%削減を実現

さらに「LINK」専用のノンカストディアル型ウォレット「DOSI Vault」を提供予定

 

 LINEの暗号資産事業およびブロックチェーン関連事業を展開するLINE Xenesis株式会社の傘下であるLINE TECH PLUS PTE. LTD.(以下「LTP」)が本日、オープンネットワーク化に向け第3世代のブロックチェーンメインネット「Finschia(フィンシア)」をローンチしましたのでお知らせいたします。

LINEグループでは、2018年4月に「LINE Blockchain Lab」を設立し、ブロックチェーン技術を応用したdAppsの開発やP2Pネットワークによる分散システム、暗号化技術の研究を行ってまいりました。独自ブロックチェーン「LINE Blockchain」を開発し、それをベースとした独自暗号資産「LINK」の発行や暗号資産取引サービス「LINE BITMAX」、NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」の運営など、グループ全体でさまざまなブロックチェーン関連の事業を展開しております。

 

今回ローンチしたブロックチェーンメインネット「Finschia」は、実在する“木”が語源となっており、ブロックチェーンエコシステムにおいて、ともに健康的に成長するという意味を込めています。高い機能性と安定性を備えたより強固なブロックチェーンエコシステムの実現に向け、独自のコンセンサスアルゴリズム「Ostracon(オストラコン)」を採用し、コスモスコンセンサスアルゴリズムにVRF※1を追加しました。これにより、イーサリアムに比べ400倍速い取引速度を持つネットワークの提供およびネットワーク利用料(ガス代)の98%削減を実現しています。

 

近日中には、「LINK」専用のノンカストディアル型ウォレット「DOSI Vault(ドシ・ボルト)」をローンチいたします。自己管理型のウォレットのため、ユーザーは低いガス代で「LINK」を安全かつ簡単に管理することが可能になります。なお、「DOSI Vault」を使用するノードでのみガス代がかかります。他ノードでは引き続きガス代はかかりません。

 

また「Finschia」では、ブロックチェーンエコシステムの拡大に貢献したユーザーと開発者が報酬を受け取れる“貢献ベース”の報酬システムを新たに導入しています。これにより、すべてのユーザーが自由に価値を創造・取引し、その行動に対する対価を享受できます。

 

さらに、現在のメインネットである「Daphne(ダフネ)」を「Finschia」と統合し、「LINE Blockchain」を基盤としたブロックチェーンサービスのブロックチェーンメインネットを統一する予定です。「Daphne」では、ブロックチェーンサービス開発プラットフォーム「LINE Blockchain Developers(以下LBD)」を経由したdApps※2の開発のみ可能でしたが、「Finschia」においては、ノードをフルノードとして開放するためLBDを経由せずともdAppsの開発が可能です。そのため開発者はこれまで以上に簡単かつ自由にdAppsを開発することができます。

 

※1 VRF(Verifiable Random Function)とはオンチェーン上で検証可能なランダム性を提供する技術

※2「Decentralized Applications」の略で、ブロックチェーン技術を用いた分散型・分権的なアプリケーション

 

■LINE NEXT CEO高 永受(コ ヨンス)コメント

「ブロックチェーンネットワークの可能性の開拓に向け、他の開発者と協力できる『Finschia』をローンチでき大変嬉しく思います。『Finschia』ローンチを皮切りに『LINK』を基盤としたさらなるエコシステムの拡大を進めていきます。」

 

今後も「Finschia」と「DOSI Vault」などを中心に、ブロックチェーンに馴染みのないユーザーにとって使いやすい安定性と安全性を備えたサービスを提供することで、トークンエコノミーの拡大を目指していきます。

 

■LINE Xenesis株式会社の概要

(1) 名称:LINE Xenesis株式会社

(2) 所在地:東京都品川区西品川一丁目1番1号 住友不動産大崎ガーデンタワー22階

(3) 代表者:代表取締役社長CEO 林 仁奎/Lim Inkyu

(4) 事業内容:暗号資産販売所の運営、およびブロックチェーン関連事業のホールディングス会社

(5) 資本金:8,160百万円(2021年4月16日時点)

(6) 設立年月日:2018年1月31日

(7) 登録番号:暗号資産交換業者 関東財務局長 第00017号