「LINEマンガ」を展開するLINE Digital Frontier株式会社における資本変更のお知らせ

2020.05.28 コーポレート

LINE株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:出澤 剛、以下LINE)は、2020年5月27日開催の取締役会において、グループ会社であり、国内最大の電子コミックサービス*1「LINEマンガ」を運営するLINE Digital Frontier株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:出澤 剛、以下LINE Digital Frontier)の株式をWebtoon Entertainment Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEO:金 俊九、以下Webtoon Ent)に譲渡することを決議いたしましたので、お知らせいたします。

*1:国内マンガアプリダウンロード数1位 (2020年4月時点/iOS & Google Play 合計/出典: App Annie)

 

5月27日現在、LINE Digital Frontierの株式を、LINEが70%、NAVER WEBTOON Corporation(本社:韓国京畿道、CEO:金 俊九、以下NAVER WEBTOON)が30%を保有しておりますが、本株式譲渡後、資本変更により、LINE Digital FrontierおよびNAVER WEBTOONはWebtoon Entを親会社とし、それぞれ100%子会社となります。また、LINEは本株式譲渡による対価をWebtoon Entの株式取得にあて、その保有割合は33.4%となる見込みです。なお、資本変更後も、LINE Digital Frontierおよび「LINEマンガ」の社名・サービス名は継続して使用されることとなり、LINEグループのサービスとも密に連携してまいります。また、LINEは、引き続き「LINEマンガ」事業をプラットフォーム、マーケティング、人材などの面で積極的にサポートしてまいります。

 

株式譲渡の概要については、IRによる適時開示資料をご参照ください。

IR開示資料「当社連結子会社の異動に関するお知らせ」

URL: https://d.line-scdn.net/stf/linecorp/ja/ir/all/LINE_20200527_JP.pdf

 

1. 本資本変更の背景と目的

「LINEマンガ」は2013年4月、作品の購入や閲覧をアプリ1つで完結するスマートフォン向け電子コミックサービスとしてスタートしました。以降、無料連載作品の展開やLINEマンガ編集部の創設、オリジナルマンガの投稿機能開始、作品配信数の増加といったコンテンツ拡充に加え、コンテンツを最大限に楽しんでいただくためのUIを追求してまいりました。そして、さらなるサービス拡大のため、2018年6月、LINEは当時70か国でNo.1となっていたウェブマンガサービス「NAVER WEBTOON」を展開するNAVER WEBTOONと資本・業務提携を実現、さらに翌7月に合弁事業会社であるLINE Digital Frontierを設立し、同社に「LINEマンガ」事業を承継後、2019年1月にはNAVER WEBTOONが日本で運営する無料ウェブマンガサービス「XOY」(ジョイ)とサービスを統合しております。さらに、オリジナル作品においては「文学処女」や「偽装不倫」、「神之塔」などドラマ・アニメ化される作品も多数輩出し、電子コミックスの枠を超えたメディアミックス展開も進めてまいりました。「LINEマンガ」の2020年4月1日時点での国内アプリDL数は2,700万を突破し、利用者No.1* 2の電子コミックサービスへと成長しております。

*2:国内マンガアプリダウンロード数, アクティブユーザー数 (2020年4月時点), 平均利用時間(2019年4月〜2020年4月)で1位/iOS & Google Play 合計/出典: App Annie

 

一方、NAVER WEBTOONは2004年、韓国にて「NAVER WEBTOON」サービスを開始し、現在では100か国以上でオリジナルウェブマンガサービスを提供しております。アメリカ・インドネシア・タイ・台湾などを主なターゲットとするグローバルウェブマンガサービス「LINE WEBTOON」だけでなく、有料コミック・小説サービスの「NAVER SERIES」など、オリジナル作品約2,300タイトルを含め、計120万タイトル以上の作品をグローバルに提供しており、Webtoon Entが運営する米国においても首位となっております。米国現地で発掘された作品が特に米国の若年層のユーザーから大きな人気を博している中、2019年米国だけで1,000万MAUを突破し、同年にスペイン語、フランス語サービスを展開して南米と欧州でも多くのユーザーに注目されています。 

 

また、日本においても、合弁事業会社であるLINE Digital Frontierを設立後、「NAVER WEBTOON」のオリジナル作品が「LINEマンガ」を通じて配信され、なかでも「女神降臨」(月間読者数:日本150万人突破* 3)や「外見至上主義」はLINEマンガを代表する作品として圧倒的支持を獲得しております。

*3:2020年3月時点

 

このように、「LINEマンガ」および「NAVER WEBTOON」を合わせた電子コミックにおけるグローバル規模は、いまやグローバルMAU約6,200万(2020年3月)まで拡大し、世界第1位となっております。

 

今回の変更により、LINE Digital FrontierがWebtoon Entの傘下に入り、経営資源を集中させ、グループにおける関係性をより強化することで、Webtoon Entが持つ世界最高レベルの電子コミックのノウハウや人材を得ることによるオリジナル作品の強化およびデジタル作家の発掘育成の強化を図ります。また、そのための積極的な投資を行うことで、これまで以上に事業の成長拡大を加速させ、「LINEマンガ」の国内における「圧倒的No.1」のポジション確立を目指します。さらに、米国や韓国、その他で展開するWebtoonサービスと連携することによるスケールメリットを得ることで、「LINEマンガ」や日本作品、日本のデジタル作家のグローバル展開を「LINEマンガ」がリードし、機会を拡大してまいります。

 

Webtoon Entグループ全体においては、電子コミック市場が大きい日本における展開強化が期待でき、複数国において事業展開することでより一層のシナジー効果、スケールメリットが見込めます。すでにWebtoon Entグループがもつグローバルプラットフォームを活用することで、様々な国におけるオリジナル作品、デジタル作家をシームレスに連携させ、グローバルプレイヤーとの新たなメディアミックス展開なども積極的に推進するなど、「グローバルNo.1コンテンツプラットフォーム」を目指してまいります。

 

2. 新経営体制について

LINE Digital Frontierの新たな経営体制として、代表取締役CEOには、Webtoon EntおよびNAVER WEBTOONでも代表を務める金俊九(KIM JUN KOO)が就任する予定です。その他の取締役につきましては、決まり次第、公開いたします。

 

3. 各社概要

■LINE Digital Frontier株式会社 概要

(1) 名称:LINE Digital Frontier株式会社 

(2) 所在地:東京都新宿区新宿四丁目1番6号

(3) 代表者:代表取締役 出澤 剛

(4) 事業内容:電子漫画サービス「LINEマンガ」の運営 

(5) 資本金:100百万円(2019年12月末時点) 

(6) 設立年月日:2018年7月2日

 

■Webtoon Entertainment Inc. 概要

(1) 名称:Webtoon Entertainment Inc.

(2) 所在地:5750 Wilshire Blvd. Ste 640, LA, CA 90036 

(3) 代表者:KIM JUN KOO

(4) 事業内容:電子漫画サービスの運営

(5) 資本金:315,514.64 USD 

(6) 設立年月日:2016年9月9日 

 

■NAVER WEBTOON Corporation 概要

(1) 名称:NAVER WEBTOON Corporation

(2) 所在地:韓国京畿道城南市盆唐区盆唐內谷路117

(3) 代表者:JUN KOO KIM 

(4) 事業内容:インターネットサービス オンライン情報提供業、電子出版業等 

(5) 資本金:11億ウォン 

(6) 設立年月日:2017年5月1日