2018.11.05 コーポレート
今後、第三者割当増資引受により、同行発行済株式総数の20%を取得
インドネシアにおける銀行事業推進のほか、多様なFintech関連サービスを展開予定
LINE Financial株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:出澤 剛)の100%子会社であるLINE Financial Asia Corporation(本社:香港、CEO:黄仁埈、以下LINE Financial Asia)は、インドネシアにおける銀行事業推進およびFintech事業拡大を目的とし、PT.Bank KEB Hana Indonesia(本社:ジャカルタ、CEO:Lee Hwa Soo、以下、PT. Bank KEB Hana)と株式割当契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。
今後、インドネシアの金融当局からの承認を得た後、PT. Bank KEB Hana Indonesiaの発行済株式総数の20%を取得し、2019年にデジタルバンキングサービスを開始する予定です。
「LINE」はインドネシアにおいて、最も普及しているメッセンジャープラットフォームの1つであり、PT. Bank KEB Hanaはインドネシア市場向けにローカライズされた外国銀行です。本契約により、LINE Financial Asiaは、PT.Bank KEB Hanaの第2位の大株主となり、インドネシアにおいてLINEが展開する様々なサービスやコンテンツにデジタルバンキングを導入してまいります。
約18,000の島に人口2億6,000万人が住むインドネシアでは、全国をカバーする銀行サービスがありません。また、インドネシアのスマートフォンユーザーは1億人以上にのぼり、さらに非常に高いソーシャルメディア利用率を誇っていることから、デジタルバンキング市場は非常に高いポテンシャルを持っていると考えられます。
本契約により、PT.Bank KEB Hanaは、潜在顧客として「LINE」のユーザー基盤を活用したり、LINEの持つブランド力、技術力、コンテンツ、ノウハウを通じてデジタルマーケティング能力を強化したりすることが可能となるほか、リテールバンキングサービスを成長させることで、低利預金のボリュームを拡大し、製品ポートフォーリオの改善に繋げていきます。また、LINE Financial Asiaにとっては、インドネシアにおいてFintech事業を展開する上で市場におけるポジションを向上させ、さらにグローバルにおいてもフィンテックおよびデジタルバンキングプロバイダーとしての成長を促進するなど、様々な効果を期待することができます。
今後、両社は、インドネシア向けに預金/マイクロクレジット商品や送金・決済サービスを提供するとともに、国内外の信用格付機関とのプロジェクトを通じて、信用格付けモデルを導入・改善、さらに、現地の規制に合わせて最適化された本人確認プロセス(e-KYC)を展開していく予定です。
■LINE Financial Asia CEO 黄仁埈 コメント
我々は、インドネシアにおいて、使いやすく、革新的なバンキングサービスを開始する予定です。このたびのPT.Bank KEB Hanaとのパートナーシップは、我々がモバイルバンキングのリーダーとなり、フィンテックサービスを拡大するために重要なステップとなります。
■PT.Bank KEB Hana Indonesia CEO Lee Hwa So コメント
LINEの高度なデジタル技術とPT.Bank KEB Hanaのリテールバンキングの経験は、インドネシアで始まる新しい金融モデルを実証し、銀行業界の未来に繋がっていくものと信じています。
【LINE Financial Asiaについて】
LINE Financial Asiaは、LINE Financialの完全子会社であり、東南アジアを中心に様々な金融サービスの開発と投資を行っています。2018年9月に設立され、香港を拠点としています。