【LINE】事業戦略発表会「LINE CONFERENCE 2017」を開催

2017.06.15 コーポレート

次の5年に向け「コミュニケーションファースト」を軸とした

新たな3つのビジョン「Connected」「Videolized」「AI」を発表

併せて、ビジョンに基づいた既存サービスにおける新構想やマイナポータルとの連携、

新サービス「LINEショッピング」、「Clova」の新たな取り組みなどを発表

 

LINE株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:出澤 剛)は、本日、事業戦略発表会「LINE CONFERENCE 2017」をベルサール渋谷ガーデン(東京都渋谷区)にて開催しましたので、お知らせいたします。

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「LINE」は、2011年6月23日にサービスを開始し、今年で6年を迎えます。LINEでは、昨年より「CLOSING THE DISTANCE」をコーポレートミッションとし、人と人、情報・コンテンツ、サービスなどのあらゆるものが、オンライン/オフライン問わず、いつでも、どこでも、最適な距離でシームレスに繋がっていく、「LINE」を入り口として生活の全てが完結する「スマートポータル」を推し進めております。

 

そして、このコーポレートミッションを実現する上でコアとなるのは、「コミュニケーション」です。本発表会では、LINEの次の5年に向け「コミュニケーションファースト」を軸とした新たなビジョンとして、「Connected」(LINEのインフラ化)、「Videolized」(動画フォーカス)、「AI」(AIフォーカス)の3つを発表いたしました。

 

LINEでは、この3つのビジョンに基づき、世の中のあらゆるものと「LINE」を繋ぎ、より便利な生活を実現するために「LINE」がインフラ化され、コミュニケーションをより豊かにするためにあらゆるコンテンツが動画化され、そして、ポストスマートフォン時代を見据え、あらゆる環境がAI化される世界の創出を目指してまいります。

 

本発表会では、3つのビジョンに基づき、Ⅰ)「LINE」の進化、Ⅱ)行政との連携強化、Ⅲ)新サービス(コマースゲートウェイ)、Ⅳ)「LINE LIVE」の進化、Ⅴ)クラウドAIプラットフォーム「Clova」に関する新発表および、今後の構想についてお話させていただきました。

 

このたび発表いたしました内容は以下の通りです(主要部分抜粋)。

 

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Connected―「LINE」の進化

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コミュニケーションツールとしての利便性向上はもちろん、「LINE」が人々の生活をより豊かに、楽しくするための新機能および新たな構想について発表いたしました。

 

■「トーク」における新機能・リニューアル

・「カメラ」機能のリニューアル(公開予定:今夏)

トーク内でのカメラ起動時に顔認識によるエフェクト加工やフィルター加工が可能になります。

・「スライドショー」機能(公開予定:未定)

複数の写真をまとめてBGMやエフェクトを使ったスライドショー形式で共有することが可能。

・「チャットライブ」機能(公開予定:今夏)

トークルーム内の友だちに対してライブ動画配信が可能。

・「チャットアプリプラットフォーム」機能(公開予定:2017年内)

トーク内で利用可能な拡張機能・プラグインにより、トークルームのメニューをカスタマイズできる機能。好みの「インチャットアプリ」をインストールすることで、友だちとイベント日程を共有したり、ゲームをしたりすることが可能。

 

■「タイムライン」における新機能

・「ストーリー」機能(公開予定:未定)

タイムライン上で動画を簡単に投稿したり、ライブ動画配信をしたりすることができ、リアルタイム性のあるコミュニケーションを楽しむことが可能。

 

なお、各新機能の詳細については、機能公開時に改めてお知らせいたします。

 

 

■様々なコンテンツが集約される「ポータルタブ」(公開予定:2017年内)

「LINE」のスマートポータル化を更に進化させるべく、2017年2月に新設された「ニュースタブ」を「ポータルタブ」へとアップデートいたします。「ポータルタブ」には、天気や占い、電車の運行情報など、ユーザー一人ひとりの生活に役立つパーソナル情報のメニューが登場します。さらに、現在も提供されているニュースコンテンツに加え、「LINE」のファミリーサービスとの連携により、マンガ、音楽、動画など様々なコンテンツへ手軽にアクセスできるようになります。

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■全ての商品購買・決済の入り口となる「ウォレットタブ」(公開予定:2017年内)

オンライン・オフライン問わず、「LINE」が商品購買・決済時の全ての入り口になることを目指し、現在の「モアタブ」を「ウォレットタブ」へと全面リニューアルいたします。「ウォレットタブ」では、「LINE Pay」での送金・決済・残高確認・ポイント管理はもちろん、様々なショップ・レストランなどのポイントカード・クーポンを統合的に管理することが可能です。

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さらに、全世界登録ユーザー数3,800万人、月間流通総額780億円を突破(2017年5月)するなど成長を続ける「LINE Pay」において、更なるサービス拡大のためのアップデートを発表いたしました。

 

「LINE Pay」

■本人確認不要で「送金」機能の利用が可能に(公開予定:2017年夏)

提携する銀行口座の登録もしくは、身分証のアップロード登録が必要な「本人確認」の手続きなしで「LINE Pay」の主要機能の1つである「送金」機能が利用可能となります。これにより、「LINE Pay」全ユーザーがLINEの友だちに対して送金を行うことができるようになります。

 

 

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Connected―行政との連携

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LINEでは、これまでに渋谷区、福岡市、熊本市などの行政・自治体との協定を通じ、子育て情報をはじめとする様々な行政情報の発信などで「LINE」を利用いただいております。この度、「LINE」のスマートポータル化、インフラ化をより強化すべく、内閣府特命担当大臣(マイナンバー制度)である高市早苗氏にご登壇いただき、内閣府が運営するマイナポータルとコミュニケーションアプリ「LINE」を連携させることに関して合意し、協定を締結したことを発表いたしました。

※詳細については、プレスリリース https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1765 をご覧ください。

 

 

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Connected―新サービス コマースゲートウェイ事業

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LINEでは、現在、多くの企業に「LINE」を活用いただいており、ユーザーと企業・ブランドとの繋がりを強化することに成功しております。さらに、“店舗”との繋がりも強化させるべくコマース領域における新サービスを2つ発表いたしました。

 

■LINEショッピング(本日6月15日よりサービス公開)

「LINE」を入り口としたショッピングサービス「LINEショッピング」を本日、6月15日よりスタートいたします。ファッションや雑貨をはじめ、スポーツ・インテリア・家電・コスメなど100以上の企業・ブランドの商品を「LINE」上で簡単に検索・閲覧することが可能となっており、ユーザーと店舗の新しい出会いの場を創出します。

※詳細については、プレスリリース https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1764 をご覧ください。

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■LINEデリマ(公開予定:2017年夏)

「いますぐどこからでも」というコンセプトのもと、さまざまなフードをLINE上から簡単に注文・デリバリーできる新サービスをスタートいたします。「出前館」の全国約15,000の豊富な加盟店ネットワークと、「LINE」の6,800万人のユーザー基盤を活用することで、コミュニケーションの繋がりを活かしたデリバリーサービスを展開します。

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Videolized-「LINE LIVE」の進化

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LINEでは、カメラアプリ「B612」・「SNOW」、動画サービス「LINE LIVE」・「LINE TV」など複数の動画サービスを展開しており、これらのサービスは、特に10代を中心とした若年層および女性に支持され、それぞれ堅調に成長を続けています。なかでも「LINE LIVE」は、MAU(月間利用者数)1,300万人を超える動画配信プラットフォームへと成長しており、本発表会では、更なるサービス拡大のための、今後の構想、新機能について発表を行いました。

 

■「LINE LIVEプレーヤー in LINE」(公開予定:2017年内)

「LINE LIVE」では、これまで「LINE LIVE」アプリ内における視聴やコメント投稿を中心としたサービス展開を行っておりましたが、より手軽に、より多くのユーザーにサービスを利用いただける環境を創出すべく、月間利用者数6,800万人の「LINE」アプリ内で「LINE LIVE」で配信される動画の視聴やコメント投稿が可能な「LINE LIVEプレーヤー」を搭載いたします。

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■「LIVE Video Ads」(公開予定:2017年内)

「LINE LIVE」に「インストリーム広告」を搭載いたします。既に、配信者への特典として、視聴者数や、コメント・ハート数、有料の「ギフトアイテム」など配信結果に応じたLINEポイントの付与を導入しており、動画配信におけるエコシステムとして順調に成長を続けております。そして、このエコシステムの更なる拡大を目指します。

 

 

 

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AI-Clova

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LINEでは、2017年3月に開催された「Mobile World Congress 2017」にてクラウドAIプラットフォーム「Clova」を発表いたしました。「LINE CONFERENCE 2017」では、「Clova」を次の5年における最大のチャレンジと位置付け、以下の通り、「Clova」に関する新たな発表を行いました。

 

■「Clova」搭載スマートスピーカー「WAVE(ウェーブ)」(正式版販売予定:今秋、先行版販売予定:今夏)

初の「Clova」搭載デバイスとなる「WAVE」は、リビングやダイニング、ベッドルームなど自宅での使用を想定し、設計されたスマートスピーカーです。カレンダー機能やTo-Do管理機能に加え、「WAVE」とのカジュアルな会話を楽しむことができるほか、音声でのコミュニケーションによって、ニュース、天気などの生活に必要な情報を教えてもらったり、赤外線コントローラーに対応する家電のON/OFF操作をしたりすることが可能です。また、「WAVE」を通じた「LINE」のトークメッセージの操作も可能です。

 

「WAVE」の中核機能である「MUSIC」では、音楽配信サービス「LINE MUSIC」が提供する約4,000万曲の楽曲を聴くことができます。楽曲名やアーティスト名で聴きたい曲を指定するだけでなく、その時の雰囲気やユーザーの気分に合った曲を「WAVE」に推薦してもらうことも可能です。

 

そのほか、今後、操作可能な機能を随時拡大していく予定です。

 

日本での販売開始は今秋、販売価格15,000円(税別)にて予定しております。なお、正式販売に先駆け、「MUSIC」機能に絞った形での先行版を今夏に販売、販売価格10,000円(税別)にて予定しております。なお、先行版は正式版販売と同じタイミングで正式版と同じ機能にアップデートされます。

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■新たな「Clova」搭載デバイスの発表

・「CHAMP(チャンプ)」(発売予定:今冬)

キャラクターをモチーフとした「Clova」搭載スマートスピーカー「CHAMP」は、「WAVE」よりもカジュアルで、手軽に持ち運ぶことが可能です。

 

なお、既に発表を行っております、スマートディスプレイ「FACE」に関しても、引き続き開発を進めております。

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・ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社 Xperiaスマートプロダクト

ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社がMobile World Congress 2017でコンセプト展示した、耳に装着し、ハンズフリーで音声による新しいコミュニケーションの形を提案する『Xperia Ear Open-style(エクスペリア イヤー オープンスタイル)』など、Xperiaスマートプロダクトと「Clova」を組み合わせた新しい体験の検討を進めております。

 

・ヤマハ株式会社

同社が持つ歌声合成技術「VOCALOID(ボーカロイド)」と「Clova」とを連携させ、AIによる新たな楽曲創作についての共同開発を行っていくことを発表いたしました。両社が持つ技術を掛け合わせ、新しい音楽体験に挑戦してまいります。また、これはヤマハ社が今後展開する新商品・サービスへの導入も検討してまいります。

 

■新たなパートナーの発表

・トヨタ自動車株式会社

同社をはじめとする各社が推進する車載機器とスマートフォンアプリ、およびタブレットアプリとの連携規格「SDL」(Smart Device Link)を活用した協業の可能性を検討すべく、協業基本合意書を締結したことを発表いたしました。

※詳細については、プレスリリース https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1767 をご覧ください。

 

・株式会社ファミリーマート・伊藤忠商事株式会社

ファミリーマートと伊藤忠商事が取り組む次世代店舗において、「Clova」およびLINEの各種サービスを連携させ、新製品・新技術・新サービスの開発を協力して推進することを目的とした業務提携に関する基本合意書を締結したことを発表いたしました。

※詳細については、プレスリリース https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1766 をご覧ください。

 

これらの取り組みを皮切りに、「Clova」を通じ、あらゆるデバイス、あらゆるシーン、あらゆる環境とAIが溶け合っていく世界を目指していきます。そして今後は、「Clova」をサードパーティーへ開放していくことを計画しており、多くのコンテンツ・サービスパートナーやデバイスパートナーとのエコシステムを構築し、プラットフォームを拡張してまいります。