[コーポレート] LINEと静岡大学が、小中学生向け情報モラル教材開発のための共同研究を開始

2014.05.21 コーポレート

子どもたちがネット上での適切なコミュニケーション方法を“自ら考える”啓発教育を目的に
教材を開発、今後順次テスト授業を行い、全国の小中学校向けに提供

※本取り組みは現在、一般財団法人LINEみらい財団に移管しております。
 
LINE株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:森川 亮)と国立大学法人静岡大学(所在地:静岡県静岡市、学長:伊東幸宏)は、近年のインターネットやスマートフォンの急速な普及の中で、正しい知識を持たない若年層のトラブルが増えている背景を踏まえ、この度、小中学生向け情報モラル教材開発のための共同研究を行うこととなりましたので、お知らせいたします。
*:小学生については、主に高学年を対象としています。

LINEでは安心・安全活動の一環として、これまでも全国の小中学校および高校における児童や保護者、行政を対象としたインターネットリテラシーなどの啓発を目的とした講演活動を行ってまいりましたが、インターネットとの上手な付き合い方やコミュニケーション方法について“自ら考える”啓発教育を行うことを目的に、この度、教育工学や授業デザインを専門とする静岡大学教育学部学校教育講座講師 塩田真吾氏を研究代表者に、共同研究を実施することとなりました。

現在塩田氏を中心に共同開発を進めている教材は、ワークショップ形式の授業で「あなたがクラスメイトから連絡があると『遅いな』と思うのは何時から?」など周りの人との考え方や感覚の違いを実感させる複数のテーマについてグループディスカッションを行ない、子どもたち自らインターネットとの上手な付き合い方や適切なコミュニケーション方法を考える機会を創出する内容となっています。

今後は、本教材をもとに順次、テスト授業を実施していき、成果や内容を検証した上で教材をパッケージ化し、全国の小中学校において本教材を使用した授業の実施を可能にしていく予定です。

今後も、青少年のユーザーのみなさまに安心・安全にインターネットおよびスマートフォンをご利用いただけるよう、引き続き、取り組みに力を入れてまいります。

共同研究内容は以下の通りです。

<共同研究内容>
1.研究題目 小中学生向け情報モラル教材の共同開発
 
2.研究目的及び内容
 本共同研究の目的は、子どもたちにインターネットとの上手なつきあい方や適切なコミュニケーション方法を考えさせるための情報モラル教材を開発することです。
 
 本研究の内容は以下の4点です。
  1)小中学校で実施可能な学習教材の開発
  2)全国の小中学校でのテスト授業の実施
  3)全国の小中学校で実施するための教材のパッケージ化
  4)成果の検証、学会での発表

3.研究期間 平成26年4月1日から平成27年3月31日まで

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<塩田真吾氏 プロフィール>
1981年生まれ 32歳
静岡大学 教育学部 学校教育講座 講師
早稲田大学大学院博士課程修了、博士(学術)。
2009年より現職。
専門は、教育工学、情報教育、授業デザイン。
「社会とつながる授業」をテーマに、様々な企業と連携しながら「授業デザイン」について工学的に研究している。
主な著書に、『企業とつくる授業』(2004)、『楽しく学ぶメディアリテラシー授業』(2008)などがある。
静岡県ネット安全・安心協議会 委員長、NPO法人企業教育研究会副理事長。
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