仕事紹介

すべての自社サービスにとことん向き合うインフラエンジニア

インターネットサービスを運用するにあたって必要不可欠なインフラ。サーバやネットワークなど、サービスを支える基盤であり、企業を支える体幹でもあります。LINEではインフラエンジニアを多く採用し、強固で安定したネットワーク構築に力を入れています。実際にはどのように運用を行っているのか、お話を伺ってみました。

Yoshihiro.S

技術職・インフラエンジニア / 2005年度入社(中途採用)

千葉県出身。LINEの前身となるNHN Japan株式会社よりサービス全般のインフラ部門に関わる。現在は、主にネットワークおよびデータセンターの構築・運用を担当。

携わってる職種について教えてください。

所属している部署はIT運営室というところになるんですが、そこではネットワークやデータベース、サーバなどのLINEサービスのインフラ全般にかかわる仕事をしています。私はその中でネットワークやデータセンター運用に関連したインフラエンジニアをしています。

LINEのインフラエンジニアの特徴を教えてください。

インターネットサービスを提供している会社は、自社のサービスを運営するために何かしらのインフラを運用していると思います。現在の主流は、自社でインフラを持たずにクラウドサービスを使う企業が多いんです。LINEの大きな特徴は、インフラをすべて自社で持って、運用しているというところです。

自社にインフラがあるとどういう利点があるのでしょう?

サービスの特性に合わせて自由にインフラを構築できる柔軟性の高さと、インフラの規模が大きいので自分たちで作ったほうが安価に構築できるということがあります。

他社とはどういった違いがあるのでしょうか。

インフラに必要とされる技術の違いがあると思います。大きく言うと2つあって、ひとつは膨大なサーバをいかに安定して収容するかに関わる部分です。もうひとつはネットワークの大きさ。LINEのユーザーは世界中にいるので、私たちは世界中に複数の拠点を置いて、それを結ぶネットワークを運用しています。そこでは、通信事業社でしか使われないような技術を使用しています。これは通常のインターネットサービス系のインフラエンジニアではなかなか触れることができない技術になります。そういった技術の幅の広さと、技術の奥深さ、その両方があるのがLINEの特性かなと思いますね。

具体的なお仕事内容について教えてください。

最近の事例だと、台湾で急増するトラフィックへの対応(#1)という課題がありました。台湾のユーザー数は日本より少ないものの、トラフィックは日本よりも大きいという特徴があるんです。日本のサーバから台湾のトラフィックを処理するには日本と台湾の間の通信事業者が持つ回線帯域に限界があるので、対処法を考えなければなりませんでした。一番よい方法は台湾に直接インフラを作ることですが、それには時間がかかります。短期間でこの問題を解決するためのインフラと開発の担当者からなるプロジェクトチームが作られました。

まずは日本~台湾間の回線帯域の増強を第一候補として検討しましたが、台湾の特殊な通信事業者の構造により断念せざるを得ませんでした。

そこで考えたのがCDN(コンテンツ・デリバリ・ネットワーク※)を利用する事でした。しかし、期間の課題は解決できますが、外部のサービスを使うことにはセキュリティ上の課題がありました。そこでCDNを利用しつつも自社インフラと同じセキュリティレベルを保てるようにアプリケーションの改修を行い、2ヶ月ほどで台湾のトラフィック問題を解決することができました。

※世界中のサーバー(CDN配信プラットフォーム)を通じて、エンドユーザに最も近いサーバから効率的にコンテンツを配信し、最適化させる仕組みのこと。

LINEのインフラエンジニアのしごとのやりがいは何ですか。

何よりもLINEという国内だけではなく海外でも広く使われているサービスのインフラを支える仕事であるという事ですね。責任も大きくなりますが、その分プロジェクトを終えた時の達成感も大きいです。 それにまだまだ発展途上のサービスなので技術的に挑戦しなければならない課題がたくさんあるのもエンジニアとして魅力的な環境だと思います。

インフラを構築する上で大変だと思うことはありますか?

一番大変なのはインフラの需要予測が難しいという事ですね。 需要を上回るインフラを作ってしまうと過剰投資になってしまいますし、反対にインフラのキャパシティが足りなくなると品質の低下やサービスリリース日程に支障が出てしまいます。このバランスをどう取るかが大変なわけですが、逆にいえば技術的な挑戦も多い部分なのでインフラエンジニアとしての腕の見せ所でもあります(#2)。

LINEのインフラエンジニアとして、今後どういったチャレンジがありますか?

インフラは全て自社で調達して運用しているというお話をしましたが、裏を返せば、サービスの特性に合わせて構築しているので、時間がかかってしまう面もあります。なので、今後は自社インフラの良い面と、クラウドサービスの良い面を合わせたインフラを作りたいと思っています。

具体的には、サービス特性に合わせたカスタムメイドの部分はいわば仮想的インフラとして物理インフラから切り離すことです(#3)。物理インフラは汎用性が高く拡張しやすいものを用意することでインフラの柔軟性と構築にかかる時間の短縮の両立ができます。

さらに言うと、カスタムメイドの部分はソフトウェアで制御できるようにして、開発が直接オペレーションできるようにしたい。今までは開発から「こういうインフラをお願いします」という依頼があって、私たちが動いていたんですが、その必要がなくなる。そういうソフトウェアで制御できるインフラの開発に力をいれています。

LINEのインフラエンジニアにはどんな人が向いていますか?

長い間LINEというサービスに携わることになるので、腰を据えてとことん向き合うぞという気持ちが大切だと思います。さらにインフラエンジニアであればLINEで展開するすベてのサービスに携われるので、いろいろなサービスにふれていたいという人は向いていると思います。

どういう人と一緒に働きたいですか?

現状、インフラエンジニアは中途採用の人が多いので、経験がある分、それが足かせになってアイデアが狭められてしまうという部分も否めないんです。ですから、若い人には自由にいろんな発想をしてもらいたいと思っています。チームで仕事をするので、似たような人の集まりよりは、メンバーは多様なほうがいいですね。

2年前から新卒の人が配属されるようになったのですが、チームにそれまでには無かった発想の切り口が生まれるようになりました。そういう刺激を与えてくれるような人だといいなと思います。