Interview/

Ikebe/ Fujiwara/

ーー自己紹介をお願いします。

池邉

2001年に大学在学中に働き始めて、同じ年に当時のオン・ザ・エッジ、後のライブドアに入社したのがキャリアのスタートです。その後ライブドアのCTOをやってるときにNHN Japan、ネイバージャパンとの経営統合がありました。2013年に社名がLINEになって、2014年4月から現職のファミリーサービス開発統括として上級執行役員を務めています。

藤原

前職は主にAndroidエンジニアとして働き、途中からは人事の仕事も兼務しエンジニア採用にも携わってました。LINEには2018年8月に入社して、Developer Relations(DevRel)室で主にエンジニアの採用を中心とする取り組みを担当していて、人事部門のエンジニア採用チームも兼務しています。エンジニア採用については新卒も中途も見ていますし、どういった人をどうやって採るかという戦略を立てて、チームメンバーと実行していく役割ですね。

左:池邉 / 右:藤原

ーーLINEの開発組織(体制)について教えて下さい。

池邉

現状のLINEの開発組織の構造はセンター>室>チームという単位で構成されていて、数字やアルファベットで3センター開発2室のような部署もあれば、Machine Learningチームといった役割や所属している人の属性を示すような部署もあります。LINEに入った人がまず戸惑う要素の一つです(笑)。会社自体はカンパニー制を導入しているのですが、多くの開発組織は横軸で全社共通組織として存在していて、一部がカンパニーや事業部の中に開発部門として存在しています。ただ、事業部の中にある開発部門でも誰かしら開発担当の役員が見ています。なので、事業部直下にエンジニアが付いていて、エンジニアの評価をビジネス担当者がするということは無い構造になっています。

藤原

LINEグループ全体だと現在、約2,200名ほどのエンジニアが働いています。グローバルでいくつか開発拠点を持っているので、そこも足し合わせた数字です。国内には主に東京・福岡・京都の3拠点、海外には韓国・台湾・タイ・インドネシア・中国・ベトナムに開発拠点があります。エンジニア組織に限らず、複数のオフィスを増やしている途中でして、東京では新宿エリアに加えて大崎にもオフィスがありますし、今後四ツ谷にもオフィスができる予定です。

ーー新卒採用で見ているポイントを教えて下さい。

藤原

まず職域がいくつかあるので、そこで多少の違いがあります。開発エンジニアとして募集しているサーバーサイド・クライアント・フロントエンドの職域については、最初から専門性を持っている人というよりも、どんなことにも対応できるジェネラルなポテンシャルを持っている人を求めています。配属は本人の希望と能力や経験などを参考に決めるので、担当したい領域やサービスなどは面接などでしっかりコミュニケーションできると良いですね。

池邉

他の職域もですが開発エンジニアは特に、個人プレイよりチームの中で機能しそうかどうかを見ています。LINEにおいては1人や一つのチームで完結する開発はほとんどないので、周囲のメンバーや他の部門とのコミュニケーションが成り立つかということは大事な要素です。

コーディングテストにおいてもそういうところを気にしています。問題が解ければ良いという話ではなく、変数名をきちんと付けているか、人が読みやすいコードになってるかなど。課題の難易度に対して回答時間を長めに設定しているんですが、それは人に見せるということを前提にして書くということを意識してほしいからです。

藤原

プログラミングコンテストではないので、パズル的な難度の要素をいくら極めても、僕らの選考にすごく有利になることはないです。ある程度の段階までは解いてほしいけど、その先に関してはプログラミングの本質的な部分を理解できているかどうかですね。何故そのコードを書いたのか、他の選択肢は考えなかったのかということは、面接の際に聞かれることになると思います。

池邉

一方で、機械学習・セキュリティ・インフラ・データサイエンティストに関しては専門性が高い職種なので、今話した要素も踏まえつつ新卒でも最初から専門スキルを持った人を採用したいと思ってますね。例えば機械学習では、ほぼ配属部署も決まった上での採用活動なので、そのチームでやっていることや求められることに技術レベルや志向がフィットしているかどうかをしっかりチェックします。

ーーLINEのエンジニアの特徴を教えて下さい。

藤原

エンジニアの仕事はコードレビューなどで他人から評価や指摘をされることも多いんですが、それを素直に受け止めることが大事で、指摘が正しいときは正しいと素直に受け入れられるか。正しくなければ必要な議論をするということを素直にできることが必要だと思っています。これは前職で採用するときにも同じポイントは意識していたのですが、LINEも重視する点は似ていて素直な人を採ろうとしてますし、社内にも素直な人が多いですよね。

池邉

コードレビューされる緊張感はある程度ありますが、そこでネガティブになっても仕方ないと思っています。あと、障害も人間が作っている限りなくならない。何か課題や修正点がわかったときに、改善に意識が向くことや次に活かす発想ができることは大事ですね。誰が悪いとか人を責めないコミュニケーションも自然と意識している人が多いと思います。

藤原

LINEのエンジニアカルチャーとしても掲げている言葉ですが、「Trust & Respect」が実践されてますよね。

池邉

技術力は皆できるという基準で採ってますが、個人的にはプロダクトをちゃんと世に出してスケールさせることと、技術力が高いことの相関があまり強くはないと思っています。LINEだと、ある程度の規模のプロジェクトが技術力だけでちゃんと前に進むということは現実的ではないので。

成長を期待しているという点では、特に開発領域の新卒エンジニアについては、その時々で旬なこととか、会社にとって必要なことを色々やらせたいとも思っています。将来的にPMやTech Leadのような役割も視野に入れると、クライアントだけサーバーだけをやっていても全体の進行は見えづらいので。開発エンジニアに限ってはある程度手広く理解していたほうが、今後のキャリアの選択肢は増えると思います。

藤原

ただ、ジェネラリストだけでは会社は回らないので、スペシャリストのロールも必要です。あまりそこは決めきらずに広く、たくさんの経験をしてもらえれば良いと思いますね。

ーー活躍している若手、伸びる人の特徴はありますか?

藤原

少人数のチームが多いので指示待ちの人よりも、自分で今なにをすべきか考えて動ける人。やったことに対して当事者意識を持って、最後までやり切ることができる人がLINEでは活躍している印象がありますね。

池邉

意外と大事なのは開発以外からの評価が高い人。コミュニケーション力も大切です。つくっているものは大きく、サービスに求められる基準もそれなりに高いので、まずは数百規模のユーザー数からの船出ということは基本なく、リリース時点から多くのユーザがいるところからスタートします。影響範囲が大きいからこそ色んな部門の人とあらかじめしっかりと会話しておくことが必要です。ただ一方で、あまりエンジニアにコミュニケーション能力を求めてますとは言いたくないんですよね(笑)。まずは技術力があること、それが前提です。

藤原

誰とでも明るく楽しく話せるとか、飲み会に積極的に出てという話ではなくて、前述したようなお互いを信頼するためのコミュニケーションですよね。オープンなコミュニケーションとか、プロジェクトを推進するための会話が自然とできる人。

池邉

なんとなくですが、LINEの出自に関係がある気がしていて。1人2人の少人数で始まるようなガレージ発のベンチャーがLINEを立ち上げたわけではなく、最初からNAVERの子会社としてそれなりの規模感を持ってやっていた、個人プレーで成長してきたわけではない会社です。チームプレーを目指して評価するカルチャーは昔からあると思います。

藤原

LINEは本当に多様性があって様々な人がいるからこそ言葉や文化背景なども違うので、お互いに尊敬がないと仕事が進まない。そういった意味でも「Trust & Respect」の文化が浸透している。また、お互いがどういうことをやっているか閉鎖的にしておくと信頼関係がなかなか生まれないので、オープンなコミュニケーションは意識していると思います。GitHubも一部のセキュリティ上必要な物以外はOpenになっていて、隣の部署のコードを読むこともコードレビューすることも可能ですし、特に理由がない限り会議のログ等もオープンで、社内wikiも全体公開されているものが多いです。

ーーLINEでエンジニアとして働くやりがい、逆に難しいことは何でしょうか。

藤原

よく言っていることですがユーザー数が最初から多い、その分大規模サービスの経験が比較的容易に積めるというのは1つわかりやすいやりがいだと思います。技術的な規模感があるということについては、どのサービスを担当しても言えるやりがいだと思います。大規模サービス開発ならではの技術は間違いなく身につきます。

池邉

最近難しくなってきたと感じることは、ステークホルダーが多くなりがちということですね。パートナーとかLINEとは違うカルチャーの方々とも仕事しなければいけないこともあります。良くも悪くも、世界が一つの会社に閉じてないんです。もう少し小さいベンチャーだと、もっと自分たちの世界観みたいなものが作れるんですが、我々はインフラ的なプラットフォームを目指しているので、自分たちの持っていない能力を持っているパートナーと一緒にやることは増えてきています。ここは大変な部分ではありますが、やりがいにも繋がるんじゃないかと思います。

藤原

こういった話をすると大企業のような印象を受けるかもしれませんが、実際にはそういう部分はあまり感じないと思います。手続きだったり制度だったり、開発フローの整備などは大企業並にしっかりしているけれど、意思決定のフローなどは大企業とは違うスピード感がまだ維持されてるのが特徴だと思います。

池邉

何千人もいる会社なので、デイリータスクなどはある程度仕組み化しないと回らない部分も当然あります。そういうところも、1社目としてLINEを選択するのは良いことだと思っています。会社としてこういうことにはこういうプロセスが走るとか、これはあの部門の承認が必要だとか。会社としての基盤がしっかりある中で、様々な業務を通じてしっかり経験できるので。

ーー最後に学生の皆さんにメッセージを。

藤原

LINEは多様性がある環境で、人数は多くなってきていますがスピード感も変化もある会社です。そういう環境を楽しみながら成長していける人が欲しいと思ってますし、そのような環境はこれからエンジニアとして働く学生の皆さんにも、とても役立つことだと思っています。

またLINEは、社内システムでも何でも基本は内製主義なんです。社内にソフトウェアエンジニアと呼ばれる人が色んな領域にずらーっといるので、経験を積むにはぴったりの職場だと思います。

池邉

シンプルにインターネットとソフトウェアが好きな人に来てほしいですね。多分あと数十年ぐらい、モノはどんどんインターネットと密接になっていきますし、色々な製品におけるソフトウェアの重要度も高まっていくと思うので、そこに可能性を感じる人。そういう人にはぜひ1社目として選択してもらえると嬉しいですし、もしかしたら2社目3社目でも思い出してほしいです。

異業種に転職を意識することもあると思いますが、全く関係ない企業がソフトウェアエンジニアを欲していることも全然ある世界なので、LINEのエンジニアとして身につけたものが生きる可能性はあると思います。入社前から次の話をするのはアレですが(笑)。

とにかく腕に覚えがあってLINEの会社やサービスに興味がある、僕らの話に少しでも共感してくれる方はまずはエントリーしていただいて、面接などを重ねる中でLINEのことをもっと知っていただけると嬉しいですね。