Interview/

Tomohiro Ikebe

自己紹介をお願いします
池邉智洋です。大学在学中に働き始め、後にライブドアとなるオン・ザ・エッジに入社したのがキャリアのスタートでした。転職はしてないのですが、会社の名前や形がどんどん変わっていき、徐々に役割や立場も変わっていきまして、ライブドアのCTOなどを経て、2014年4月からLINEのファミリーサービス開発統括としてLINEの上級執行役員を務めています。

エンジニアなどの技術職の採用については、各技術領域ごとの役員や組織が基準決めや最終的な合否判断を行っています。担当領域外も含めたエンジニア組織の話を代表して、今回はお話しさせていただきます。
エンジニア組織・体制は、どのような構造になっていますか
LINEの開発組織は現在、人員が多い順にセンター・室・チームという単位で構成されています。役割や担当領域によって異なりますが、センターが100名弱からそれ以上、室が30〜70名程度、チームが数名規模から多くて20名程度くらいのイメージですかね。部署の名前は役割がそのままついている部署もあれば、数字やアルファベットで開発3センターとかZ Partチームという名前の部署もあります。多くの開発組織は全社共通組織として存在していて、一部がカンパニーや事業部や子会社の中の開発部門として存在しています。事業部の中にあってもほとんどの場合は開発担当の役員が直接見ることになるので、エンジニアの評価はエンジニアがするようになっています。また、今後も基本的には横断的な開発体制がメインという体系は変わらない部分だと思います。

LINEは国内外に様々な拠点を持っていますが、開発拠点としての機能を持つものが非常に多いので、日本で働いていても海外拠点と協業するといった機会が多くあります。これはLINEの組織構造・開発体制の特徴の一つですね。具体的には、東京都内に新宿・大崎・四ツ谷、国内の他の地域だと福岡・京都など、海外には韓国・台湾・タイ・インドネシア・中国・ベトナムといった場所に開発拠点を持っています。例えばフロントエンド開発だと、日本と韓国に同規模程度の組織があって、その他国内外拠点にもチームや担当者が在籍していて、プロダクトや案件によって分業そして協業しています。基本はチャットベースのコミュニケーションやGitHubを通じてのコミュニケーションを行い、必要に応じてビデオ会議を行ったりしています。もちろん国内だけや一つの拠点だけで完結するプロジェクトも多いですが、外国籍のエンジニアも多く所属していますし、比較的グローバルな環境になっていると思います。

また、採用においては職域ごとに募集および選考を行っています。大きくは開発エンジニア・インフラエンジニア・セキュリティエンジニア・機械学習エンジニア・データサイエンティストという括りになっていて、それぞれの中でもう少し細かく領域が分かれています。各職域では、それぞれの基準で選考や採用判断を行うので、コーディングテストの問題や担当する面接官・部署が異なります。専門職としての採用になるので、応募いただいた職域で入社後働いていただくことになりますが、個人の希望やスキルと組織のニーズがマッチすれば部署異動や職域を変えることもできます。

具体的な業務内容は、各職域で新卒入社して働いている皆さんのインタビューをご覧いただければイメージいただけると思います。あとは、LINE Engineering BlogLINE DEVELOPER DAYの講演内容、月に1度程度開催しているLINE Developer Meetupのアーカイブ動画などが参考になると思います。
LINEでエンジニアとして働く価値や得られる経験を教えて下さい
当たり前と思われるかも知れませんが、LINEはエンジニアが尊重されている環境でして、良いところだと思っています。これは、エンジニア同士が互いに尊重する文化があるのはもちろん、サービス企画やデザイナーなど業務上で関わる他の職種の皆さんからも尊重されている文化があります。エンジニアが一番偉いとか強いとかというわけではなくて、役割や意見、業務内容そのもののアウトプットが正しく評価されているという感じでしょうか。例えばサービス開発だと、エンジニアから企画内容に意見することもありますし、むしろ積極的な意見提案は評価されます。決められたものをただ作るのではなくて、より良いものを作るために自分の知識やスキルを活かして、ちゃんと貢献しましょうということです。もちろん逆に実装方法について、サービス企画やデザイナーと意見を交えることもあって、お互いを尊重したコミュニケーションが成り立っています。

エンジニア同士では、コードレビューなどで周りから指摘・評価されることも多いですが、それを素直に受け止めることが大事です。指摘が正しいときは正しいと受け入れる、疑問があれば必要な議論を交わせば良いと思います。緊張感はある程度ありますが、そこにストレスを抱えてしまう必要はなくて、何か課題や修正点がわかったときに、改善に行動が向くことや次への意識をポジティブに持てることが大事。こういう考え方や経験も自然に得られる会社だと思っています。

あと、色んな意味での規模の大きさはLINEならではの価値です。ユーザーの数や事業規模であったり、その裏側で動くトラフィックや集まるデータの種類や数、発生する障害の影響範囲も大きいですし、責任も重大です。もちろん小さい規模の仕事や開発もあって、そこにももちろん価値はあるのですが、大きい会社大きい事業だからこその経験は存在します。技術的な規模感は、どのサービスを担当しても感じることができるやりがいだと思います。大規模サービスならではの技術は間違いなく身につきますし、それは小さい規模のものにも活かせるものが多いです。どんな形であれサービス・事業に携わる身としては、それらが大きくなった先にどういう変化や課題が発生するかを体感できることは、先のキャリアにとっても良いことかなと思います。

また、一緒に働く人たちから学び・刺激となる要素が多くあるのもLINEの価値だと考えています。自分のチームや関わるエンジニアは高い基準で採用された優秀なメンバーが揃っていますし、キャリアや経験、得意なことや国籍・文化も様々です。社内や部署内の勉強会開催なども積極的に開催・支援されていますし、先ほども挙げたLINE DEVELOPER DAYなどのイベントのように対外的なアウトプットの機会も提供されます。セキュリティ上どうしても制限が必要な一部のものを除いて、GitHubも社内に公開されているので他の部署やエンジニアのコードを読むこともレビューすることもできます。実践的な経験や学びを得るためには何よりも業務で経験を積むことだとは思いますが、成長を促進する仕組みがかなり充実している環境だと思っています。

最後に、こんな規模になってもベンチャーマインドを忘れていないというか、良くも悪くもカオスな部分が残っていること。好き嫌いが分かれることだと思いますが、本当にまだまだカオスで変化に富んでいる会社です。実態は、入社してぜひ確かめていただきたいですね(笑)。
エンジニアに求めるスキル・素養は何ですか
新卒採用に限りませんが、まず大前提として基礎的な技術力です。技術力はコーディングテストや技術面接でしっかり評価しています。ただ、業務となると個人の技術力だけで解決できる課題やプロジェクトばかりではなく、チームとして周囲のメンバーや他の部門と協力していかに成果を目指せるかが重要。なので、技術力だけではなく、お互いを信頼してコミュニケーションやプロジェクトを推進するできる能力も求められています。

開発エンジニア(サーバーサイド・クライアント・フロントエンド)については、コーディングテストにおいても、周囲の人へ意識を働かせているかは特に見ているポイントです。出された問題が解けていれば何でも良いということではなく、チーム開発を前提にして書かれているかは合否を分ける大きな要素です。合わせて、プログラミングを本質的に理解できているかどうかを見ていて、何故そのコードを書いたのかなどは、面接でも確かめていくことになります。コンピューターサイエンスの基礎的な知識理解や学校でしっかり学んできたかという部分は、面接でもよく見るようにしています。基礎がしっかりしているかということと、本質的なことを疎かにしていないかということは、入社後の成長や貢献にも大きく影響するので、開発エンジニアを目指す学生の皆さんには意識的に取り組んでおいてほしいですね。開発エンジニアについては、最初から専門的なスキルや経験がなくても、どんなことにも対応できる汎用的な基礎力やポテンシャルがある方が良いかなと思っています。

一方で、インフラ・機械学習・セキュリティエンジニアとデータサイエンティストについてはより専門性を求める職種なので、今まで話した要素に加えて、新卒であっても専門スキルをある程度求めています。選考の際には、具体的な配属や入社後に任せたい役割やプロジェクトをある程度イメージしながら行います。なので、それぞれの部門が求める専門スキルのレベルなどを十分に満たしているかということを重要視して採用判断を行います。
最後にメッセージを
これを読んだ皆さんが入社する2022年にLINEがどうなっているか正直わからないのですが、これまでお話したような価値や文化は大きくは変わっていなくて、1社目としての選択肢としては良い環境のままなんじゃないかと。色々な大規模サービスを持ち、変化に強くてむしろ楽しんでいて、刺激や成長につながる要素がいっぱいある良い会社だと思います。

自分の技術力に自信があって、インターネットやソフトウェアが好きな方、きっとLINEは楽しいはずです。まずは腕試しでも良いので、ぜひ選考を進んでいただいて、面接などでお互いの理解が深められると嬉しいです。そして、せひLINEで一緒に働きましょう。